2007.11.11

~がたい、~にくい、~つらい

「~がたい、~にくい、~つらい」 このみっつの違いは何ですか?

それぞれ困難を表わすことばで、一番初めに学習するのは「~にくい」。「みんなの日本語」第44課に「この靴は歩きにくいです」「雨の日は洗濯物がかわきにくいです」という文で登場する。ここでは、意思動詞の-ます形に接続する場合は「~するのが難しい」、無意志動詞の‐ます形に接続する場合は「なかなかそうならない」の使い方だと説明することになっている。先ほどの文は前者が意思動詞(あるく)、後者が無意志動詞(かわく)だ。

初級レベルならこれで終了なのだが、日本語能力試験2級を受験するDは、これでは許してくれない。テキストの「~がたい」を見るなり、「~がたい、~にくい、~つらい」このみっつの違いは何ですか?

テキストには「~がたい」の意味として「~するのが難しい、なかなか~することができない」とある。これでは何ら違いがないではないか。即答できずに、私の宿題になった。そこで、ひたすら考えて、調べて、また考えて、例文を作って、出した宿題の答がこれ。

「~にくい」は意思動詞に接続して「~するのが難しい」、無意志動詞に接続して「なかなかそうならない」の意味を表わす。これに対して「~づらい」は意思動詞にだけ接続し「~するのが困難だ」という意味。「~にくい」は客観的状態を表わすのに対し、「~づらい」は心身的苦痛を感じる状態に用いる。

この両者(「~にくい」「~づらい」)が「困難ではあってもなんとかできる、やってやれないことはない」のに対し、「~がたい」は「心情的にはしたいけれど、状況的には困難である、または絶対にできない」状態に用いる。また、「~がたい」は意思動詞の‐ます形に接続する。

早口ことば「隣の客はよく柿食う客だ」は言いにくい。がんばればなんとか言えるけど、難しい。「年末年始の前後1週間を休ませてください」って、やっぱり言いづらいよね。「休んでばっかりじゃないか!」って、上司に怒られるよな。でもがんばって言ってみるぞ。ダメモトだ。イヤミを言われて精神的に苦痛を感じるけど、言って言えないことはない。しかし、先週、上司に言われた「この計画は成功したとは言いがたい」は成功しなかったって、意味だよね。やっぱり、長期休暇は取れそうもないなぁ。

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