2014.12.01

「お試しされる」の違和感

テレビを見ていたら、「どうですか、お試しされて?…」というCMの音が聞こえてきた。

ん?違和感。

お(ご)〜するは謙譲語だから、それを「〜られる」の敬語にしても、一段下げて一段上げて元に戻して、全然敬語になってないではないか。ボールペンのセールスマン!

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2014.07.23

「いつ以来」の違和感

こんな楽しい食事をしたのは「いつ以来」だろう?

この文に違和感を覚えてならない。「〜以来」というのは、ある状態が続いている時に使うからだろう。

いつからこんな楽しい食事をしなくなったんだろう。
こんな楽しい食事をしなくなってどのくらいたつんだろう。ひさしぶりだ。
こんな楽しい食事は何日ぶり、いや、何年ぶりだろう。

上から下の順に、こなれた文になっていく。さっきビデオで見たシーンでは、最後の文を言って欲しかった。

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2012.04.10

日本語能力試験

日本語能力試験のシステムが変わってから初めて、N3の受験生を担当することになった。

旧3級はN4に、旧2級はN2に。旧2級と旧3級のあいだにN3ができたわけだが、これまで、N2とN1しか受験する生徒がいなかった。(実際にはN3を受験した生徒はいたが、当時指導はしていなかった)

旧2級と旧3級の間のN3を今回準備してみてはじめて、なるほどと思うところがあった。2級と3級の間に埋れていたものや、ちょっとごまかしていたもの。ここ数日、N3について調べ続けているが、改めて、N2の指導に深みが加わった気がする。目の前の仕事に追われていいかげんだったけど、N3を詳しく調べることができてよかった。侮れないぞ、N3!

今回からインターネットの申し込みができるようになった。願書は特定の書店でしか購入できないから、田舎に住んでいる受験者にはとても便利になることだろう。また、購入した願書も、7月だけでなく12月の分にも使えることになり、これもまた改良された。

申し込みは5月2日まで。7月の受験者は5名。みんな、忘れずに申し込んでね。そして、合格に向って、がんばろうね。

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2011.10.12

「~っぽい」と「~がましい」

読売新聞の発言小町にがっかり!この何週間、他人の不幸は蜜の味​と言う感じで、読んで結構面白かったけど、最近のトピはあまりに​もあり得なすぎて、実話より作り話がましい。あぁぁ~変な人の作​り話は面白くないな。勉強のために良かったのに。。。 :-(

この文を書いたのが、日本語を勉強中の外国人とくれば、日本人もうかうかしていられなくなる。がしかし、一ヵ所違和感を覚えるのだ。絶対に「作り話がましい」とは言わない。「作り話っぽい」「作り話みたいだ」であろう。「~がましい」と「~っぽい」はよく似ているので、整理してみよう。

「~っぽい」は日本語能力試験2級の出題範囲にあたる。いつも使っている教科書のNo.51 には、次のように解説されている。

【意味】~のように感じる・~のように見える【接続】[イ形容詞][名詞]+っぽい

「~がましい」は日本語能力試験には登場しないのではないだろうか。今まで遭遇した覚えがない。このように難しい言葉を使ったことをほめてあげたい。

「~がましい」を、手近な辞書で引いてみた。
《体言・副詞・動詞の連用形などにつく》・・・らしい、・・・のふうがある・・・に似ている(角川国語辞典)とある。

「作り話」(体言、つまり名詞)に接続していて、文法的には問題がないように見える。「作り話のふうがある」もなんだかOKしそうだ。

しかし、もうひとつの辞書を調べてみると、
名詞・副詞や動詞の連用形などについて、そのような様子である、その状態に似ている意を表す。・・・・(大辞林)とある。                

しっくりしない理由がこれだ。「~っぽい」も「~がましい」も、それぞれ名詞に接続して、「~のようだ」という意味になるが、「~がましい」は様子、状態を表現するのだ。つまり、ここで私が違和感を覚えたのは、「作り話」という言葉が様子を表さないためだったのだ。

「~っぽい」は「イ形容詞」「名詞」に接続する。「~がましい」は「名詞」「副詞」「動詞」に接続する。「物そのもの」と「状態」に分けて取り上げれば、「~っぽい」は物にも状態にも使えるが、「~がましい」は状態にしか使えない。

「作り話っぽい」は言えても、「作り話がましい」は言えないと言うわけだ。

さ、これで、来週の授業で違いを説明できそうだ。

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2010.07.12

書いている

 資料(や、いらない物)で膨れ上がった部屋を整理している。古い雑誌がなんとも貴重な場所をふさいでいる。当時は役に立ったが、ここ何年も読み返すことのなかった雑誌だ。思い切って処分することにした。とはいえ、中には重要な情報も。必要なところは控えておくことにする。

 コピーして紙で保存するのでは、場所ふさぎに変わりない。スキャナーの登場だ。スキャンしてPCやHDに保存しておけば、なんとスペースの空くことか。

 というわけで古い雑誌を見直しているのだが、2004年の「日本語ジャーナル」という日本語学習者向けの雑誌に、「日本語能力試験」1級用の読解問題があった。ある問いの選択肢に「値段に105円と書いていなかったこと」とあり、これに疑問を覚えた。

 というのは、最近耳にする「誤用」に「ここに~と書いていますよ」というのがあるからだ。「みんなの日本語」を例にとれば、目の前の描写を、29課、30課で勉強する。29課で「窓が閉まっています」、30課で「交番に町の地図がはってあります」を勉強するわけだ。つまり自動詞の場合は「て形+います」(29課)、他動詞の場合は「て形+あります」(30課)になるはず。「書く」という他動詞の場合は「ここに~と書いてありますよ」が正しい。「ここに~と書いていますよ」というのはおかしい。「書いています」というのは、英語でいうbe ~ing、つまり現在進行形の動作を表わしてしまうからだ。

 ところが、この否定形となるとちょっと複雑だ。「ここにはと書いてある。×とは書いて・・・」さて、なんと続けましょうか。「書いてある」の否定は「書いてない」(初級学習者向けの文法では「あります」のない形は「ない」となる)、「書いてあらない」はもちろん、「書いてあらず」を使う人はいないだろう。ここは「書いてない」で正解だろう。

 問題は、「壊れてる」→「壊れている」、「知ってる」→「知っている」(注)の過剰般化で、「書いてない」→「書いていない」の誤用が現われてしまうことだ。この問題を作った人もその罠にはまってしまったようだ。「値段に105円と書いていなかったこと」よく読めば、居心地の悪さを感じただろうに。「値段に105円と書いてなかったこと」、あるいは「値段に105円と書かれていなかったこと」としておけばよかったのに。

 1級の学習者ともなると、この文の間違いに気がつく人もいるかもしれない。よく気がついたね、よく勉強していたからだね、とあわてずにいられるように、こちらも準備を怠らないようにしなければならない。が、これはすでに誤用ではなくなっているのかもしれない。

(注)「知る」は他動詞なので30課のルールを当てはめれば「知ってある」になるところだが、「知っている」は「目前の現象」ではなく、「状態」をあらわすもので15課で扱う構文だ。

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2009.01.13

欲しいわけだ

*欲しいわけだ。

この分が間違っているのは、主語が「私」以外だから。「*彼女はケータイが欲しいわけだ」この文は非文。「私」以外が欲しい時は「欲しがる」が正しい。というわけで、「欲しがるわけだ」が正しい。

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2008.11.05

吾輩は猫である。まだ名前はない。

ちょっと下の記事に書いた日本語を勉強する生徒のブログが始まった。中学生の英語の日記をはるかに越える出来。かなりの文章好きのようで、もっともっと書きたい様子。そのジレンマをバネにして、きっと、すぐに日本語の達人になるだろう。毎日の楽しみがひとつ増えた。

猫好きの彼女は夏目漱石の訳本を持っていたけど、その中に『吾輩は猫である』はなかったな。彼女のブログタイトルは「吾輩」に関係あり。

『吾輩は猫である。まだ名前はない。』

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2008.08.18

2級ってこんな問題

涼しいので、今日は頭を使う準備をあれこれ。日本語能力試験2級用の文法問題の整理をした。どんな問題なのか、知りたい方もいるかと思い、5問ほど用意してみました!暑さはぶり返すようだけど、涼しいうちに、是非お試しあれ。

A.B.C.D.から適当なものを選べ。

1.アルバイトでみんな疲れ(  )なのか、授業に活気がない。
A.やすい  
B.げ  
C.っぽい  
D.気味

2.人に話しかけられ(  )、彼は自分からは話しかけようとはしない。
A.たばかりに  
B.てものの  
C.ることから   
D.ないかぎり

3.自分でやってみないことには、そのおもしろさは(  )。
A.わからないだろう    
B.わかるだろう   
C.わかりかねない     
D.わかるはずだ

4.さんざん悩み(  )、今の会社をやめることにした。
A.ぬいて  
B.あげく  
C.かけて  
D.結果

5.コップに口をつけるか(  )かのうちに、もう水を飲み終わっていた。
A.つく  
B.つけよう  
C.つけない  
D.つけた

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2008.08.01

日本語能力試験

いよいよ今日から、日本語能力試験(JLPT)の申し込みがはじまる。私の生徒も何人か受験することになっている。生徒だけでなく、私も忙しくなるのだ。去年3級を受験して合格したAさんから、リクエストがあった。去年は、3級受験用に少しずつでも毎日勉強してもらおうと、文法問題を毎日、メールで送っていたのだ。その効果だけではなく、本人も努力した甲斐あって、去年は高得点で合格。そして、今年2級を受験するわけだが、また同じようにメールで問題を送ってくださいというのだ。

私が忙しくなるのはこれが原因だが、勉強してくれるのなら一向にかまわない。去年の2級受験組は、このメール問題を軽視していたきらいがあって、結果はおもわしいものではなかった。地道な努力が実を結んだ去年同様、今年も頑張るように!今年はAさんだけでなく、Jさんも、Kさんにも同じメール問題を送ることにした。3人はともに友人同士なので、来年の梅の花が咲く頃には、揃っていい知らせを期待しよう。そのためにも、毎日頑張って、問題を作って送らねば!

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2007.12.02

決戦の日

いよいよ、今日は日本語能力試験の当日。幸い天気も味方してくれて、これならみんないい結果が望めそう。会場が遠いので、みんな早起きして(それこそ始発の電車に乗って)、出かけたことだろう。今ごろは一生懸命に問題に取り組んでいる頃だろう。

受験する人も大変だったけど、毎日文法問題を送る方も、実は、大変だった。家を出る前に送らないと、送るのが夜になってしまうから、あわただしい朝の時間に(早い朝ではなかったけど)、それぞれの級別に送るように努めていた。毎日、5つの問題を解くのは大変だったろうけど、その積み重ねが今日を楽にしてくれたことを願っている。

最近は日本語教育能力検定試験のスケジュールが変わって、年内に行なわれているようだが、私が日本語教育能力検定試験を受験した頃は試験が1月だったので、「みんなの日本語の試験が終わると今度は私の試験!」だった。12月にしても1月にしても、寒い時期の試験は嫌なものだ。

試験が終わると、クリスマス、冬休み。国に帰る人、旅行する人、家族が来る人。楽しいことがいっぱい!

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