2007.12.02

決戦の日

いよいよ、今日は日本語能力試験の当日。幸い天気も味方してくれて、これならみんないい結果が望めそう。会場が遠いので、みんな早起きして(それこそ始発の電車に乗って)、出かけたことだろう。今ごろは一生懸命に問題に取り組んでいる頃だろう。

受験する人も大変だったけど、毎日文法問題を送る方も、実は、大変だった。家を出る前に送らないと、送るのが夜になってしまうから、あわただしい朝の時間に(早い朝ではなかったけど)、それぞれの級別に送るように努めていた。毎日、5つの問題を解くのは大変だったろうけど、その積み重ねが今日を楽にしてくれたことを願っている。

最近は日本語教育能力検定試験のスケジュールが変わって、年内に行なわれているようだが、私が日本語教育能力検定試験を受験した頃は試験が1月だったので、「みんなの日本語の試験が終わると今度は私の試験!」だった。12月にしても1月にしても、寒い時期の試験は嫌なものだ。

試験が終わると、クリスマス、冬休み。国に帰る人、旅行する人、家族が来る人。楽しいことがいっぱい!

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2007.04.24

「聞こえること」と「聞くこと」

少し前に見た映画「理想の結婚(Ideal Husband)」のなかの台詞。「見ることと見えることは違うのよ」

日本語を教えていて、「そんな言葉は聞いたことがありません」と断言されてしまうことがある。私が聞いたことがないのだから、そんな言葉はこの世の中に存在しない!とでも言っているように聞こえるが、実際のところは、「今まで聞いたことがありませんでした」とか「初めて聞きました」とでも言う意味なのだろう。こんなことを日本人に言われたら、それこそ「カチン」とくるところだが、相手は日本語学習者なのだから「カチ」くらいに受け止めておく。そうして、「聞こえてくる言葉のどれくらいを聞いているか、考えなさい」と言ってやる。(この言葉どおりに言って理解してくれる人はいないから、あの手この手で、こんな内容を伝える羽目になるんだけど)

ただぼんやりしていても、言葉は耳に入ってくる。理解できる言語なら、ぼうっとしていてもたやすく入ってくる。ところがこれが意識して理解しなくてはならない言語(つまり外国語)の場合は、ぼうっとしていたら、全部すり抜けてしまうのだ。聞こえていても実際は聞いていないのと同じ。一生懸命説明して、相手は頷いているので、これはわかってもらえたと早合点。「わかりましたか」と念押ししたら、「はい、わかりました」早合点の二乗。問題を出したら、まったくわかっていないなんてこともしばしば。「見ることと見えることが違う」ように「聞こえることと聞くことも違う」。いかにして聞かせるか。それが問題だ。

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2006.12.02

暖かい一日、でも明日は寒そう

なんと暖かくていい一日だったことか。車の中は暑いくらいで、サーミーは半袖のTシャツになっていた。私もフリースを脱いでしまった。こんな日だから、大きく「石やきいも」と書いてあるあの店に、石焼き芋がなかったのもしかたない、許そう。

今日の収穫はBook Offで、Eric CarmenのCDを見つけたことだろう。先日、iTunesでみつけたEric Carmenは新しいRecording Version で、心に思い描いていたのとは違っていた。だから、今日は即ゲットしてしまった。さっそく車の中で聞いてみてたしかに懐かしかったのではあるが、どうも印象が違う。よく考えたら、Liveで聴いた伊豆田洋之のバージョンが思い出として残っているのかもしれない。Yudai の情報ほしさに伊豆田洋之のFCに入っていたことがあったくらいだから、かなり聴いているはず。そうでなくても、思い出と現実は違うのかも。

さて、今日はこんなに暖かかったのに、明日は12月の末頃の寒さになるとか。年に一度の「日本語能力試験」の日なのに、あまり寒いのは困るな。受験生の皆は、外の寒さと室内の暑さと両方に気をつけて。すぐに脱げるジャケットを着ていくといいかも。それから、万一のために、消しゴムを2つ用意するのを忘れないように。でも一番の対策は、暖かくして早く寝ること。 ぐっすり寝て、明日はがんばれ!

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2006.09.08

robinson

スピッツの曲で「ロビンソン」という曲がある。タイのロビンソン・デパートへ行った時、インスパイアーされてできた曲だというが、どこのロビンソン・デパートなんだろう?どのあたりにインスパイアーされたんだろうと、常々思っている、私の大好きな曲。

今日は、10年近く前に受けた「日本語教育能力検定試験対策夏季スクーリング」の資料を見ていて、この曲を思い出した。「「ロビンソン」の表現効果を言語学的に考える」とタイトルのついた資料3‐1のプリントに、この曲の歌詞を分析してあるのが出てきたからだ。この曲を聞いたのは、その時が初めてだった。後にこのロビンソンが「宇宙家族ロビンソン」でも、春日部にある「ロビンソン・デパート」でもなく、タイの「ロビンソン・デパート」だと聞き、え~っ!とびっくりしたのだが。

このプリントの内容はとても興味深いもので、おかげで「ロビンソン」を何回も聴いてしまった。ちょっと紹介してみよう。

♪新しい季節は なぜか切ない日々で 
♪河原の道を自転車で 走る君を追いかけた

ここで、自転車に乗っているのは誰か?

   1  自転車で走る君を 僕は追いかけた   (自転車は君)
   2   僕は自転車で追いかけた、走る君を   (自転車は僕)
   3  僕は自転車で走る。僕は君を追いかけた(自転車も走るのも僕)

この3つの解釈が成り立つ。何とイジワルな言語、日本語!

曲を聞くと、♪河原の道を じてんしゃで~ 走る君を追いかけた♪のように聞こえる。私は当初、「(僕は)自転車で、走る君を追いかけた」(2)と思っていた。それは「自転車で」の後にブレイクがあるから。そこでサーミーと妹に聞いてみた。すると二人とも自転車に乗ってるのは「君」だと言う(1)。こうなると、詩の解釈次第でどちらともとれる。

でもその後に続く、、

♪思い出のレコードと 大げさなエピソードを
♪疲れた肩にぶらさげて しかめつら まぶしそうに

で、自転車に乗っていたのは「僕」で、走っていたのは「君」だということが明らかになった。

    疲れた肩に(荷物を)ぶら下げて、(君は)まぶしそうにしかめつらをした

荷物をぶら下げていたら、自転車はこげないでしょう。それから、話している人が自分のことを「まぶしそうに」とは描写しないでしょう。だから走っていたのは「君」と言ったら、サーミーが「若い子なら肩に荷物をかけても自転車をこげるよ」と言った。はて、そうなると。日本語は難しい。

この曲のタイトルは「ロビンソン」なんだけど、もちろん、私はタイ語っぽく「ロビンサン」!

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2006.08.30

アスペクト

マッサージをやっている私の友人、タイ人のK。お客さんから予約の電話が入った。「今日、3時からお願いできますか?」K「予約が入りました」

さて、このお客さんは3時にマッサージを受けることができるでしょうか。

実際にはKは「すみません。予約が入りました」と残念そうな口調で答えるから、お客は予約済みなんだと理解するのだが、上記のように意地悪く書くと、ちょっと「???」となる。お客の応答からKもなんか変だと思ったらしく、この使い方は正しいですか?と聞いてきた。

こんな時、なんというか?日本人なら「すみません。その時間は予約が入っています」だろう。

A 「予約が入りました」
B 「予約が入っています」

Aは、動作が終わった直後。Bは、現在の状態。Aだと、予約の電話をしたお客は、たった今自分の予約が終了したとも受け取れる。普通なら「予約が入りました」とは言わず、「予約を承(うけたまわ)りました」とか、「予約を入れておきます」とかいうだろう。

日本語文法の相(アスペクト)というのは、日本人は難なく使っているが、いざ説明しようとするとわけがわからなくなってしまうものだ。それを理解しろというのだから、言われたほうはかわいそうだけど、こんな国に住むことになってしまったのだから、勉強しないわけにはいかない。

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