JR東日本の「モバイルスイカ」サービスが始まった とかで、テレビのニュースで、自動改札機の映像を見た。大きく写ったそこに書いてある文字を見て、???。
ネイティブの利点は、「なんだかおかしい」と即座に感じることだとすると、この違和感はネイティブのものだと信じよう。日本語学習者だったら、「ふれる」は自動詞だと思っていたけど、他動詞だったんだと考えてしまうだろう。疑い深い学習者だったら、辞書を引くなりして確かめるだろうけど、日本人を頭から信用する善良な学習者は、ここで大きな落とし穴に落ちてしまうことになる。
「Suica をふれてください」この文に、違和感は感じませんか?こういう気持ち悪い文がいやなんです。高校生の斉藤君だったら、きっと、「これは日本語じゃない!」と言い切っただろうな。
日本語文法(国語文法ではなく)で解釈すると、「~を動詞」「~が動詞」のように、助詞の「を」をとる時は他動詞、助詞の「が」をとる時は自動詞となる。手元の辞書で「ふれる」をひくと、自動詞とあるから、「~がふれる」が正しい。どうしても「Suica を触れる」でいきたければ、「Suicaをふれさせてください」。でもね、「かざす」では、どうしていけないのだろう。Suicaやケータイをふれさせるのではなく、近づければいいんでしょう。いい言葉があるじゃない。上記の新聞記事でも、写真の説明は「携帯電話をかざすと自動改札を通れる「モバイルSuica」のサービスが始まった=28日午前、JR新宿駅で」とある。他動詞の「を」を使いたいんだったら、それでいいと思うのに、どうして?それに、この文に違和感も感じなかったなんて。どうして?
そんなことを思っていたら、同じようなことを考えている人を見つけた。私は簡単に日本語文法で片づけたけど、ちゃんと国語文法でとらえているので、関心のある方はこちらもお読みください。とてもおもしろいです。
新しい技術が言葉を変える、言葉を作る!?――カードをふれてください (1) (2)
大阪ではSuicaの変わりにICOCAが使われている。上の記事によると、さすが大阪は洒落ていて、「suica をふれてください」なんていうわけのわからない日本語の代わりに「ICOCA」 とだけ書かれているらしい。スマートだなぁ。
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