2006.04.06

これって、なに語?

今日は鉄道好きの甥が遊びに来た。仕方ないなぁと言いながらも、仕事の手を休めて相手をするサーミー。普段は鉄道模型を広げると私が文句を言うけど、今日はNaokiという免罪符があるので、うれしそう。二人で仲良く、GゲージやNゲージの鉄道模型を広げて遊んでいた。

Nゲージという小さめの鉄道模型のレイアウトにこんなお店があった。

M060406

聞けば、「街並みシリーズ」とかいうレイアウトのパーツらしい。そういえば以前、ああだこうだ言いながら買いためていたっけ。昔の街並みを再現したもので、私が子どもの頃の電気屋さんみたい。店の脇にはためく「のぼり」に書いてある文字を大きく写してみたのが右なんだけど、これは何?

このおもちゃ(?)、中国製だったはず。元はたしかな日本語で書かれていたのかもしれないけど、こうなっちゃったんだろうね。

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2006.01.29

「Suica をふれてください」

JR東日本の「モバイルスイカ」サービスが始まった とかで、テレビのニュースで、自動改札機の映像を見た。大きく写ったそこに書いてある文字を見て、???。

ネイティブの利点は、「なんだかおかしい」と即座に感じることだとすると、この違和感はネイティブのものだと信じよう。日本語学習者だったら、「ふれる」は自動詞だと思っていたけど、他動詞だったんだと考えてしまうだろう。疑い深い学習者だったら、辞書を引くなりして確かめるだろうけど、日本人を頭から信用する善良な学習者は、ここで大きな落とし穴に落ちてしまうことになる。

「Suica をふれてください」この文に、違和感は感じませんか?こういう気持ち悪い文がいやなんです。高校生の斉藤君だったら、きっと、「これは日本語じゃない!」と言い切っただろうな。

日本語文法(国語文法ではなく)で解釈すると、「~を動詞」「~が動詞」のように、助詞の「を」をとる時は他動詞、助詞の「が」をとる時は自動詞となる。手元の辞書で「ふれる」をひくと、自動詞とあるから、「~がふれる」が正しい。どうしても「Suica を触れる」でいきたければ、「Suicaをふれさせてください」。でもね、「かざす」では、どうしていけないのだろう。Suicaやケータイをふれさせるのではなく、近づければいいんでしょう。いい言葉があるじゃない。上記の新聞記事でも、写真の説明は「携帯電話をかざすと自動改札を通れる「モバイルSuica」のサービスが始まった=28日午前、JR新宿駅で」とある。他動詞の「を」を使いたいんだったら、それでいいと思うのに、どうして?それに、この文に違和感も感じなかったなんて。どうして?

そんなことを思っていたら、同じようなことを考えている人を見つけた。私は簡単に日本語文法で片づけたけど、ちゃんと国語文法でとらえているので、関心のある方はこちらもお読みください。とてもおもしろいです。

新しい技術が言葉を変える、言葉を作る!?――カードをふれてください (1) (2)

大阪ではSuicaの変わりにICOCAが使われている。上の記事によると、さすが大阪は洒落ていて、「suica をふれてください」なんていうわけのわからない日本語の代わりに「ICOCA」 とだけ書かれているらしい。スマートだなぁ。

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2006.01.20

お姉さん指

冬季オリンピックの花、フィギュアスケートの日本代表A選手。練習中に足の骨を骨折していたとか。インタビューでA選手、

「小指とお姉さん指のところが・・・」

これは日本語ではあるけれど、適切とは言えないだろう。どうしてか。「お姉さん指」が幼児言葉だからだ。最近はこのように、適切な語を使えない状況が多すぎるように思う。無理に難しく言ったり、外来語に置き換えたりするのは勿論だが、公式な場所ではしかるべき言葉を用いて欲しいと思った。

それでは、「お姉さん指」に代わる語とは。医学用語の「第四指」とまでいかなくても、「薬指」があるでしょう。でももしA選手が「紅さし指」を使っていたら、私は、即、大ファンになっていたかも。

実は、第四指の呼び方は興味深いものがある。「薬指」「紅さし指」「紅付け指」「お姉さん指」のほかに、「名無し指」とも言う。これは漢語の「無名指」から来ているのだろう。ちなみに英語では"ring finger"、そしてタイ語では นิ้วนาง (女の人の指)と言う。

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