風の前奏曲
昨晩、「風の前奏曲」を見た。スカパーで放送されたのを録画しておいた分だ。私が持っているDVDには字幕もなく、私のタイ語能力ではまったく理解不能だったが、こういう映画だったのか。
タイで西洋化が"流行り"、帽子をかぶらなくてはいけないとか、檳榔(ビンロウ)を噛んではいけないといわれていた時代、タイの伝統音楽も見下され冷たい仕打ちを受けていた中で、ラートナー弾きのソーンを描いたものだった。วัฒนธรรม(文化)という言葉が巾を利かし、同時代を描いた映画「メナムの残照」の中でも「もうシャムって言っちゃいけないのよ。タイって言わなくちゃいけないのよ」という台詞があったのを思い出した。
西洋化という標題の下、「古いものは悪、新しいものは善」という時代がたしかに存在したのだろうが、間違っていることは誰にだって明白だったろうに。「アンネ・フランク」を見た後だったので、権力の恐ろしさを痛感した。
何年か前にイサーンのある県へ行った。タイ人の友人のおばあちゃんに会った。温厚そうなそのおばあちゃんはニコニコしながら、ビンロウを作っていた。その時は元気そうだったが、かなりの高齢だったらしい。その後2、3年して、そのおばあちゃんが亡くなったと友人に聞いた。あれからビンロウ(หมาก)を見ていない。
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