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2006.10.14

ピンチヒッター その3

日本語教室は、本当にスリリング。毎回メンバーが入れ替わるだけならまだしも・・・。先日の日本語教室ピンチヒッター3回目は、学習者が来なかった。ピンチヒッターでバッターボックスに立ったはいいけど、マウンドに肝心のピッチャーがいない!状態。もうひとつのクラスの指導者はどんどん授業をはじめてしまうし、私はどうしたらいいの?所在なく、外を眺めていると、男性が入ってきた。初めて見る顔だが、学習者か?どう見ても日本人。でも、先日も日本人に「中国人かも?」なんて思ってしまったからなぁ。

ボランティア希望者で、今日の授業を見に来たらしい。この教室の担当者は2人とも、今日は休み。今、仕事でアメリカに行っているはず。そのうちの一人と話して今日来る事になったと言うが、先週から渡米しているのに、いつそんな話ができていたんだろう。授業を進めているもう一人の指導者に知らせる。あと1週間でいなくなる身、私が話を聞いても仕方ない。

彼女の授業を見ていることになったが、あまりじっと見られていても困るだろうと、少しお話しませんか?と男性Y氏を誘ってみた。話をするより授業を見たそうにしているが、基本的な情報の入手が先だと思い、日本語教室の実施曜日、時間などについて説明する。さりげなく、スキルのチェックも。すると、教えた経験もあり、養成講座も受講してとか。なんと!これは教室にとっては福の神。私はあと1回、このクラスを受け持つことになっているが、その後、このクラスの元担当者が戻ってくるかどうかは微妙なところだ。彼女自身から聞いたところによると、もう戻る気がないらしい。教室の担当者はそうは思っていないようだが。再来週から指導者不在になってしまうことを危惧していたのが、これで安心だ。Y氏にも私が来週までのピンチピッターなので、その後をお願いできないかと勝手に交渉。快諾してもらえた。

そんな話をしていると、学習者のSさん到着。既に30分経過。27課の可能動詞の予定なので、そろそろ始めることにした。可能動詞の作り方を説明して、問題をやっていると、二人目のTさん生徒到着。仕方ない、また初めから説明開始。私がTさんに説明している間、Y氏はS さんに話しかけていた。「英語を話すことができますか。英語がはなせますか。」と今学習した項目を使っている。いいぞ!いいぞ!

そろそろSさんとTさんをいっしょにできると思った頃、耳に入ってきたのは、「自転車で5分しかかかりません」という、Y氏の言葉。Sさんは「~しか」がわからない。Y氏「5分はとても短いです。だから『しか』を使います。」と説明しているんだけど、ちょっと待って!「~しか」はこの後の提出項目でしょう!Y氏は『みんなの日本語』を使ったことがあるといっていたけど、私はここで不信に陥ってしまった。『みんなの日本語』を使ったことがあるのなら、可能動詞の提出段階では、まだ『~しか、~だけ』を学習していないことはわかっていそうなのに。それに、彼は今手元にこの27課のコピーを持っているはず。・・・こういう細かいことをボランティアに望むのが無理なのかも。なまじ、経験アリ!なんていうから、期待してしまったのだけど、そもそも私があれこれ悩むべき問題ではないから、(若者言葉で言えば)スルーしよう。

さて、SさんとYさん、いっしょに問題をやり終えた頃、この教室を運営している交流協会の副会長より差し入れ。ちょうどいい、私も今日はチョコレートを持ってきているから、みんなで休憩しよう。始めた頃の日本語教室は、いつもこんなふうに休憩してお茶を飲んでいたっけ。お菓子を持ってくる人もいて、みんなで食べたりした。文句も言ったけど、楽しかったなぁ。

休憩も終り、そろそろ次の項目に・・・・と思っていると、残業が終わった一団がやって来た。今日は残業だと聞いたYさん。(「Yさんは残業なので、A:来ません B:来られません」どっち?という問題を作っていた)そのYさんも来た。Cさん、Lさんもやって来た。今日は学習者ゼロかと落胆していたのに、結局5人に増えた。幸いなことに、後から来た人たちはかなり日本語ができる人たちで、可能動詞の作り方もわかっている(はず)。ちょっと試してみたが、大丈夫そうなので、次の項目に進むことにした。

次の項目は「知覚動詞」、つまり、「見えます」「聞こえます」。「見ます」と「見えます」の違いは「意思動詞」と「無意思動詞」。これを理解させるのはいつものことながらやっかい。今日はいろんな音をMP3に入れて持ってきた。でもスピーカーの性能が悪く、大きな音が出ない。でも、「音が小さいですから、よく聞こえません」の導入にはピッタリか。

「見えます」「聞こえます」が終わった頃、8時50分。今日はここまでにしましょう。今日の学習者は中国人。なんとY氏、中国語が堪能らしい。学習者と中国語で話している。これはこのクラスにはもってこい。みんなにも、「新しい先生だよ」と紹介してしまおう。

あと来週1回だ。Y氏の登場で、安心してバッターボックスをおりることができそう。

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