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2006.07.03

日本語教師の深読み

ネットで、こんな文をみつけた。

「今日中に仕事が終わらないと、旅行にいけないよ。残業だよ」と従業員をもどかしてみる。

「もどかす」がわからなかった。早く仕事終わらせようといってるから「急がせる」の意味かな?もどかす。もどかしい。もしや、もどかしい(形容詞)の動詞化?「悩まされる」とか「決めるのが難しい」という意味で、「悩ましい」を使うことが最近多いように思うのだが、また新しい言葉か?

まずは、辞書を引いてみた。広辞苑にも載ってなかった。最近の若い人たちはこういう言葉を使っているのかしら?若い人たちの言葉に、容易に出会える場所がインターネット。さっそくググって見た。(この「ググる」も新しい言葉。検索するでもいいんだけど、googleを使ってけんさくしたから、「ググる」。でも、yahoo!で検索する「ヤフる」は市民権を得ていないみたい)すると意外なことを発見。

「もどかす」は宮崎の方言で、「からかう」ということだった。そうか、従業員をからかったのか。深読みをした日本語教師は、新しい造語方法まで考えてしまったよ。(たどたどしい→たどたどす、やかましい→やかます・・・←これ嘘の日本語ですから!)もっと素直に物事を見なくてはね。

しかし、私の好きな言葉「うるかす」だって、知らない人にはまったくわからないだろう。辞書を引いても載ってないしね。福島出身の母、新潟出身の祖母が使っていた言葉で、我が家で当たり前の言葉も東京では誰も使っていなかった。でも、こんなふうに使うから、文の中で読めばすぐにわかると思うけど。

赤えんどう豆を一晩うるかしておいて、明日豆寒を作ろう!

「うるかす」、漢字で書くと「潤かす」。浸すでも、潤う(うるおう)でも潤す(うるおす)でもなく、「うるかす」。「浸す」は、水の中に入れたその状態(豆を浸す)。「潤う」では水分が足りなく(豆が潤う)、「潤す」だと主格がずれてしまう(水で豆を潤す)。「液体の中に何かを入れて、その何かに水分を吸収させること」が「うるかす」の意味。ほかのどの言葉でもこの意味はあらわせない。それなのに、使う人の少なさ。日本中の人に使ってほしい。

先ほどの「もどかす」も、ただからかうのではなくて、相手にもどかしい思いをさせる「からかい」からきてるのかな。そう思うと、この言葉もすてきに思えてくる。

ところで、一晩うるかしておいた例の赤えんどう豆。ちゃんと水が吸収されたかな?その時は何というんだろう?つまり豆を煮てその変化の結果、「豆が煮えた」。①豆がうるかった。②豆がうるけた。するとそこへサーミーが来たので聞いてみた。もちろんこんな言葉はないからおあそび。するとサーミーは「③うるんだ。いや、④うるいたかなぁ」と言って、タタの頭を撫でて(それとも「なぜる」。どちらを使いますか?)行ってしまった。

「ふやかす→ふやける」、このルールを当てはめると「うるかす→②うるける」どうやらこれが妥当かな。「おどろかす→おどろいた」から「④うるいた」も考えられるけど、どうも落ち着きがよくない。では、昨日一晩うるかしておいた赤えんどう豆、うるけたかな?うまくうるけていたら、やわらかく煮よう。今日のおやつは豆寒だよ!

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コメント

Mamekan?Tabetaina!
"Urukasu"demo "hitasu"demo iikara dekiagattano ga ima sugu tabetai!
Anata no goibunseki wa tanoshikattawa. Honto wa ro-maji de kakitakunai nodesu ga doshitemo mojibake siteshimau node.

投稿: ミモザ | 2006.07.03 23:52

>ミモザさん
ミモザさん、ようこそ。
豆寒、おいしかったですよ。T商店で買った赤えんどうに黒みつをかけて食べました。たくさんうるかしたので、今日は夕食後に食べるつもりです。

語彙分析なんて立派なものではありませんが、日頃、気になる「うっぷん晴らし」です。うっぷん晴らし、続きます。

投稿: meew | 2006.07.04 17:25

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