« トベラ | トップページ | »

2006.05.26

やっぱり気になる

だいぶ前のこと。お昼ごはんを持ち寄って、みんなで食べる機会があった。日本語の教え方を指導してくださるM先生を囲むプチ昼食会だった。

みなご自慢の料理を作ってきた。ひとりが先生に「これ、いただいてください」といって差し出した。「いただいてください?」口に出さなくてもよかっただろうに、つい口をついて出ていた。さらに、「『召し上がってください』でしょ?」とまで、言ってしまった。

そして思い出した。さらにもっと前のことだけど、珍しくテレビを見ていたら、日本語に関する番組をやっていた。最近ずいぶんとこの手の番組があるようだけど、実はほとんど見ることはない。それがたまたまつけたらやっていて、何かしながらだったけど、なんとなく見ていた。その中で、若手芸人だったか、やくざの手下だったかが、師匠か親分について「もう、ごはんは食べたかな?」と仲間に聞く場面のこの言葉を敬語に直せと、まあそんな内容のクイズだった。正解はもちろん「もう、ごはんは召し上がったかな?」なんだけど、これにかみついたのが、D夫人。「あんなこわい顔をした人が『召し上がる』なんて言葉を使うのは変だわ。せめて、『いただく』くらいでなくちゃ』といった内容のコメントをしていた。

プチ昼食会に戻れば、そういえば、最近この「いただいてください」というのを聞くような気がすると思った。サーミーに聞いてみたら、やはり、よく耳にする気がするという。お呼ばれしたうちで遠慮している自分の子どもに「いただきなさい」というのはわかるけど、「お坊ちゃま、いただいてください」というのはねぇ。

「いただく」は謙譲語。みんなの日本語では50課で勉強する。それだけ難しいともいえるけど、日本人ならちゃんと使ってほしかったな。大の大人に向かって、日本語を直しちゃった私もいけなかったけど。

|

« トベラ | トップページ | »

コメント

「いただいてください」って言葉、口にしても文字にしてもすごーく違和感ありますね。わたしも無意識のうちに言ってるかもしれない、と思い返してみましたが・・・よくわかんない。でも「よかったらどうぞ」とか「食べてみて下さい」という言葉はよく使います。こういう言葉遣いは目上の方に使っても問題ないですか?

投稿: ひら | 2006.05.26 22:37

>ひらさん
「よかったらどうぞ」や「食べてみて下さい」なら、何ら違和感も感じません。無理に丁寧にしようとしないで、普通に話せば十分丁寧なんですよね。

件の人も「食べてみてください」って言えばよかったのに。

投稿: meew | 2006.05.26 23:48

私が気になったのは、ある人が口ぐせなのでしょうか、ご自分のお知り合いの作品などを「みなさんもぜひ拝見してください」とメールしてくることなのです。
これは、「ごらんになってください」ですよね。自分が見るときは「拝見させていただきます」でしょうが・・・

投稿: チョムプー | 2006.05.27 10:14

>チョムプーさん
「その作家:作家以外の私たち全員」という図式で、私(達)が見るからへりくだりの「拝見する」を使うと思っているのかもしれませんね。でもそのメールは「その人:チョムプーさん」という別の関係になっているので、「ご覧になってください」、「見てください」を使うべきだと思います。チョムプーさんのおっしゃるとおりです。

敬語は「みんなの日本語」という初級日本語の教科書でも取り上げています。難しいので、最後の最後、49課(尊敬)と50課(謙譲)なんですが、日本人も目を通しておくといいかもしれませんね。難しく考えすぎて、間違えたり、わからなくなったりしてしまうんだと思います。

投稿: meew | 2006.05.27 12:19

敬語と謙譲語、普段何気なく使っている僕なので偉そうな事は言えないのですが、最近の若い方は無知な方が多いですね。例えば仕事の上で良く電話も使いますが、「~さん、おられますか?」と尋ねる若手社員に説教する自分が居たりします。気付いた時にしっかり指導する姿勢は目上の者として必要なことだと思います。その意味でmeewさんの指導は適切であったと思いますよ。気にしない気にしない。

投稿: うるとらの音 | 2006.05.27 23:23

>うるとらの音さん
相手が完全に年下ならよかったんですが、同じ年のしかも英語の先生だったんですよ。語学に携わっているものとしてのプライドもあったようだし・・・。でも今日会ったら、表向きは気にしてないようだったので、ほっとしました。

投稿: meew | 2006.05.28 16:53

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« トベラ | トップページ | »