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2005.11.30

キルト千夜一夜 anvil(金床)

キルト・パターンをできるだけ詰め込んだサンプラーキルトを作ることに決めて、キルト・パターンをじっと見ていたら、いろいろなことが頭に浮かんできた。アラビアン・ナイトになぞらえて、キルト千夜一夜と題して、キルト製作過程ともに紹介していこうと思う。

m051130 まず最初はこのパターン。

これはanvil(金床、あるいは金敷)と呼ばれる。「かなとこ」とは鉄を鍛える時に使う道具。ふたつ重なっているように見えるかしら。開拓時代の生活に欠かせない小道具がキルトのパターンになっているが多い。11月14日に紹介したベッドカバーのパターンもモンキーレンチだ。

しかし、このパターンを見ていて思ったのは、開拓時代の生活ではなく、 Blake だった。 イギリスの詩人 Blake の詩に 「虎」(Tyger) と言うのがあり、その中にこの「かなとこ」がたしか出てきたと思って調べてみると、やっぱり  あった。

“The Tyger”

William Blake

Tyger, Tyger. burning bright,
In the forests of the night;
What immortal hand or eye.
Could frame thy fearful symmetry?

In what distant deeps or skies.
Burnt the fire of thine eyes?
On what wings dare he aspire?
What the hand, dare seize the fire?

And what shoulder, or what art,
Could twist the sinews of thy heart?
And when thy heart began to beat.
What dread hand? & what dread feet?

What the hammer? What the chain,
In what furnace was thy brain?
What the anvil? what dread grasp.
Dare its deadly terrors clasp?

When the stars threw down their spears
And water'd heaven with their tears:
Did he smile his work to see?
Did he who made the Lamb make thee?

Tyger, Tyger burning bright,
In the forests of the night:
What immortal hand or eye,
Dare frame thy fearful symmetry?

均整の取れた美しい虎の頭脳を鋳造した後鍛えるのに、どんな「かなとこ」が使われたのだろうとうたわれている。私の「かなとこ」はちょっと不均等になってしまったが、ちょっと太り気味の愛猫タタの手足を鍛えるぐらいには、使えるだろう。目の前でひらひらさせれば、飛びついてくるに違いない。

ところで、タイガー。思い出すのは、Sek LOSO。http://www.sekloso.com/は最近閉じられたまま。やっぱり、ちょっとさびしい。

ちなみに「かなとこ」とはこれです。

m05113002

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コメント

おー、ブレイクだ!
なつかしいなあ。ブレイク詩選、っていう研究社の本まだ持っています。
なにかひかれるところのある神秘的な詩人ですよね。

投稿: チョムプー | 2005.11.30 22:46

「かなとこ」!!ことばの響きがいいですね(笑)。

ボクはWブレイクといえば「天国と地獄の結婚」より"知覚の扉"という言葉からジムモリソンがドアーズというバンド名をつけたと覚えています。(・・・間違ってたらゴメンナサイ、薄っぺらな知識でスミマセン)

ボクが中学校のころ(34年前)まだWブレイクの詩集は殆ど無く、まして日本語訳なんか無かったです。

チョムプー様のもっていらっしゃる研究社の本は宝ですね!

投稿: スッパノーイ | 2005.12.04 15:53

>チョムプーさん
大好きなBlake、またまた登場です。
アメリカ文学専攻なのに、なぜかイギリス文学ばかり。近々スカパーで「高慢と偏見」がありますね。楽しみにしています。

>スッパノーイさん
そうです。Doors「知覚の扉」のブレイクです。ブレイクの詩には裏表あるんですが、そのどちらにも惹かれます。

ところで、34年前は高校生だった私、スッパノーイさんと同年代ですね。ああ、でもP スッパノーイではないんですね。P と呼べるのは、サーミー(夫)ぐらいなんですよ。

投稿: meew | 2005.12.04 23:37

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